「心配事や悩み事があってなかなか眠れない」「ベッドに入ってもリラックスできない」という人は、アロマテラビーを試してみてはいかがでしょうか?

眠れないのは、ストレスや感情の高ぶりなどで自律神経のバランスが乱れ、睡眠モードに切り替わらないことが原因です。アロマはリラックスに効果的だといわれています。

アロマテラビーとは、天然の植物から抽出したエッセンシャルオイルを使った、自然療法のこと。森林浴なども、植物の香りを利用しているという意味で、アロマテラピーの一種だといえます。

確かに自然植物の香りが部屋に漂っていれば、気分は良くなるかもしれませんが、アロマが睡眠にどのような効果をもたらすのでしょうか?

アロマの芳香成分が鼻から入ると、脳の大脳辺縁系というところに届きます。大脳辺縁系は、記憶と感情をコントロールしており、記憶をつかさどる「海馬」もここにあります。

大脳辺縁系は哺乳類全てが持っているもので、他の生物にはありません。金魚は何を考えているのか分からないけれど、犬や猫の気持ちがわかるような気がするのはこのためです。

またここは、睡眠の重要なカギを握る自律神経や内分泌物の調整も行っています。生物の五感の中で、臭覚だけが大脳辺縁系に直接働きかけることができるといわれていますので、アロマによる鎮静効果で心身のバランスが整ってきます。

安眠のためのアロマとして有名なのはラベンダーですが、青リンゴの香りのカモミール、甘いバラの香りのゼラニウムなどは、不安をやわらげ、感情の起伏を抑えてくれる効果があります。

また、オレンジやクラリセージは、緊張感を解きほぐし、心を落ち着かせる精神安定作用があり、サンダルウッド(白檀)やネロリ、マジョラムは、ストレスを減らしリラックスさせてくれるアロマです。

アロマにはたくさんの種類がありますが、眠りのためのアロマには、気持ちを穏やかにしたり、鎮静効果のある成分が含まれているものが多いです。しかし効果も大切ですが、自分が一番リラックスできる香りを選ぶことが大切です。

「猫にマタタビ」という言葉がありますが、マタタビってどういうものか知っていますか?
山に自生するマタタビ科のつる植物で、芽や実は食用にし、漢方薬としても使用されています。枝や粉状にしたものを、猫用にペットショップなどで販売しています。

マタタビは猫にとって媚薬ですが、自然植物を使っているので、一種のアロマともいえます。私たち人間には何の香りも感じられませんが、猫はこの香りで興奮します。しかし全ての猫がこの香りを好きなわけではないようです。人間も猫も個性や記憶、心の状態でそれぞれ好みが違ってきます。

アロマバスは、入浴とアロマのダブル効果で、リラックスに最適です。バスタブに、お気に入りのエッセンシャルオイルを数滴落として全身浴に使ったり、半身浴、手や足などの部分浴をするだけでも、お湯の温度でアロマが香り立ち、心地よいリラックス効果が期待できます。

アロマポット、アロマライトなどの器具を使った芳香浴も効果的です。部屋全体が優しい自然性分の香りに包まれて、ゆったりした気分になります。枕やシーツ、カーテンなどにスプレーして楽しむピローミストもおすすめです。

お気に入りのアロマを使うことで気持ちが鎮まり、副交感神経が優位になります。睡眠導入に効果がありますので、是非試してみてください。