「1日の終わりにお酒を飲む時が一番幸せ」「休日前は仲間と飲んでストレス発散」という人が多いようです。楽しいお酒は大人の特権ですが、飲みすぎてそのまま眠ってしまったり、毎日寝酒をするという人は、睡眠の質が低下してしまう可能性があります。

悩みやストレスでなかなか寝付けないことは、誰でも経験したことがあると思いますが、日本人は眠るためにお酒を飲むことが多いという統計があります。男性だけでなく、最近は女性も寝酒をする人が増えています。

余談ですがドイツのお酒の飲み方は、日本人からしたら味気のないものです。ドイツは定時退社が多いので、一度家に帰って夕食を摂ります。その後バーや居酒屋に集合して、コミュニケーションの場として楽しむそうです。また、合理的な国民気質から、ダラダラと長時間飲まないそうです。

日本では「はしご酒」という言葉があるように、長時間飲んでいることが多いです。何軒もはしごをして、飲んでいるうちについ飲み過ぎてしまい、翌日の生活にひびくほど深酒をしてしまうこともあります。いわゆる二日酔いですね。

確かにお酒には精神の鎮静効果があり、寝つきが良くなると感じます。しかしアルコールを飲んで眠ると、肝臓がアルコールを分解する時に発生するアセトアルデヒドが交感神経を刺激して眠りを妨げます。

他にも、アルコールを分解するために、体内の水分が使われるので喉が渇いたり、利尿作用のせいで、夜中にトイレに行きたくなったりします。

結局、ノンレム睡眠とレム睡眠のリズムが乱れ、眠りが浅くなって質の高い睡眠が得られなくなってしまいます。翌日疲れが残った状態で仕事に行き、夜またお酒を飲んで寝る。熟睡感が得られないまま、疲労が蓄積していくという悪循環を繰り返すことになります。

また、眠るためにお酒に頼り過ぎると、飲む量がどんどん増え、アルコール依存症になってしまう可能性もありますので、毎日寝酒をするのはやめましょう。

良質な睡眠のためには、就寝前のアルコール、たばこ、カフェインは控えることが大切です。煙草の煙にもアセトアルデヒドが含まれており、熟睡を妨げます。また、カフェインはご存じの通り、興奮作用があります。

カフェインの影響は、体質によっては4~5時間も続くといわれています。コーヒーに多いと思われがちですが、実は玉露に一番多く含まれており、ココアや栄養ドリンク、コーラなどにもカフェインが入っています。不眠症だと思っていたら、カフェインを摂り過ぎていたという場合もあるので注意しましょう。

しかし、睡眠中はたくさんの汗をかきますので、水分補給も大切です。おすすめはハーブティーです。カフェインが入っていませんし、ハーブの香りでリラックスできます。カモミールは鎮静効果があり、スペアミントやペパーミントはイライラを抑えてくれます。

お酒だけに頼らず、自分に合ったリラックス方法を見つけることも大切です。日中仕事や社会生活によって緊張状態が長く続くと、眠ろうと思ってもなかなかリラックスした状態にはなりませんよね。入浴を楽しむ、好きな音楽を聴く、キャンドルを灯すなど、心を落ち着ける時間を持ちましょう。

みんなと食事をしながら飲むお酒は楽しいものです。「酒は百薬の長」といわれるように、体に悪いものではありませんので、毎日のクセにせず適量を楽しみましょう。