慢性的な睡眠不足で「不眠症になってしまうかも?」と不安でも、専門医の診察を受けることに抵抗を感じている人はたくさんいます。不眠症は心療内科や精神科が扱っている病院が多いため、そういう病院に行くことをためらう人もいるでしょう。

睡眠薬は何となく怖いから、サプリメントを使用してみたいという人に、睡眠をサポートしてくれるサプリメントの種類と選び方をご紹介します。

サプリメントは薬ではありません。不規則な生活や体質から、不足した栄養素を補う栄養補助食品です。摂取することで、もともと生物の体が持っている「免疫力」や「自然治癒力」を高め、健康維持に役立てるためのものなのです。

ですから、サプリメントには即効性はありませんが、副作用の心配も少ないですし、用法用量さえ間違えなければ、弊害はほとんどないといっていいでしょう。しかし、必要な成分を摂らなければ意味がありませんので、睡眠に必要な成分を十分に把握し、あなたに合ったサプリメントを選びましょう。

以前もご紹介しましたが、「トリプトファン」は、メラトニンの分泌を促すセロトニンの原材料です。肉、魚、大豆製品に多く含まれる必須アミノ酸ですが、食事で十分に摂れない場合は、サプリで摂取することをおすすめします。

「メラトニン」のサプリもありますが、医学的に有効かどうか、はっきり分かっていません。アメリカ人はメラトニンを睡眠薬代わりに飲んでいますが、メラトニンのサプリには副作用が多く、国内での販売は制限されており、あまりおすすめできません。

精神を安定させる効果のある「ギャバ」も睡眠に効果的なサプリです。ギャバは、私たちの体内にもある天然アミノ酸で、神経の興奮を鎮めたり、リラックスさせてくれるので、ストレスなどで敏感になりすぎた、交感神経の働きを抑えるのに役立ちます。

ギャバは、発芽玄米やメロン、みかんなどの果物、トマト、なす、アスパラガスなどの野菜に多く含まれていますので、食事でも摂取するように心がけたいものです。

「ビタミンB群」は、疲労回復やエネルギーの生成、新陳代謝の促進、皮膚や粘膜を健康な状態にする働きなど、健康を保つためになくてはならないものです。生活のリズムや自律神経を整える働きもありますので、睡眠にも必要な栄養素です。

ビタミンB群は、ビタミンB1をはじめ、ビタミンB2、ビタミン12など8種類の総称で、全てが水溶性のビタミンです。そのため、体内で使用されなかったものは、尿などで排泄されてしまいます。

体に貯めておくことができないので、毎日摂取しなければなりません。不足しがちな栄養素だからこそ、サプリで補給する必要があります。

その他、以前ご紹介した「グリシン」も睡眠導入に効果があります。魚介類に多く含まれていますが、サプリなら毎日必要量を摂取することができるので有効的です。

これらの成分を含むサプリは数多く販売されていますが、なるべく自然の成分から作られたもの、信頼できるメーカーのものを選びましょう。ネットなどで個人輸入のサプリを購入するのは絶対やめましょう。

また、サプリの効果は人によって感じ方が違います。あくまでも健康食品ですので、早急な効果は期待できないということを忘れないでください。

すでに睡眠障害に陥っている人が、症状を軽くしようと、自分の判断でサプリを使用するのはとても危険です。「不眠症だ」という自覚があるなら、早めに医師に相談しましょう。